忍者ブログ
2024/11    10« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  »12
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

腸閉塞の原因には異物(線状異物とそれ以外の線状でない異物)・腸重積・腫瘍・膿瘍・肉芽腫・腸壁外の原因(癒着・絞扼・狭窄)と多々ありますが、一般的に若い犬や猫にみられ早期診断・手術が必要な線状異物について説明します。

臨床症状:持続的嘔吐・食欲不振・元気消失・中等度の腹痛
診断:レントゲン検査で束になったヒダ状の小腸。腸管内に特徴的な先細になった腸管気泡。
    消化管造影レントゲン検査(ガストログラフィン)で上記所見がより明 確になり確定診断が可能。
    腹部エコー検査
治療:外科的治療(手術)
予後:手術前に小腸に穿孔があった場合の生存率=50%
           〃   がなかった場合の生存率=85%


線状異物の原因には、ひも・フラスチック袋・テープレコーダーのテープ・縫い糸などがありますが、私の病院で最も多いものは編み糸です。特に編み物の趣味のある家庭では十分注意してあげてください。つい最近の症例では小腸と胃を数箇所切開し取り出しましたが、穿孔が数箇所ある場合には小腸の70%くらい切除する場合も多くあります。予後から早期診断・手術が必要な病気の一つであることがわかります。
PR
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
管理人のみ閲覧

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新CM

最新記事

(03/14)

最新TB

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

(03/14)

P R

| HOME
Copyright ©  -- 筑波動物病院の読み物 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]